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Led Zeppelin/"Oooh My Ears, Man!"/1972年2月19日アデレード公演 

1972年2月に行われたツェッペリン唯一のオーストラリア&ニュージーランドツアー。

ロバート・プラントの声質的に、同年6月に行われるUSツアーで限界まで疲弊してしまう前で、前年の日本公演時のようなパワーを保っており、随所で素晴らしい歌唱を聴かせてくれます。ていうか、プラントのここまでパワフルな高音域を聴けるのがこのツアーが最後といってもいいかもしれません。

ツアー日程は以下の通り。

aus72_ad.jpg


2月16日パース
19日アデレード
20日メルボルン
25日オークランド(ニュージーランド)
27日シドニー
29日ブリスベン




初日のパース公演は何故か音源が見つかっていない為、ファンが聴けるのは19日のアデレード公演から。
上の告知には18日とありますが、これはCreedence Clearwater Revivalが17日、18日の2日間に渡って演奏する予定だったところをツェッペリンに18日を譲るという形で公演が予定され、しかし当日、雨の為公演が延期になったという経緯があるようです。

この公演は一つのソースしか見つかっていないのですが、これがまた非常に迫力のあるオーディエンス録音で、楽器間のバランスも良く、とても楽しめる録音となっています。このツアーの音源では25日オークランド公演と並んで最も良い音質。

会場のメモリアル・ドライブはテニスコート。屋外での公演ですが、外の録音でありがちな風などによる音の揺れなどもなく、響き渡るプラントの声を聞いているとむしろ屋内の会場のような気がしてきます。

66241_l.jpg



adelaide72tkt.jpg



Immigrant Song
Heartbreaker
Black Dog
Since I've Been Loving You
Stairway To Heaven
Going To California(冒頭数秒欠落)
That's The Way(冒頭数秒欠落)
Tangerine(冒頭数秒欠落、0:49終了)
Bron-Y-Aur-Stomp(冒頭数秒欠落)
Dazed And Confused
Moby Dick(3:56終了)
Whole Lotta Love(12:30、"Let's Have A Party"終了後カット有り、14:53、"That's Alright"終了後カット有り17:54テープ終了)




CIMG4885.jpg


ツェッペリンが入場してチューニングしているところからテープが始まり、ボンゾがドラムをドカンドコンと鳴らしたところでプラントがご挨拶。「座れよ、始めようぜ」


Immigrant Songでは高温が苦しそうなプラント。ツアー初日から数日おいての日程なので好調かと思いきや、声が荒れ気味。パワーはあるのに、声が上がりきらないといった印象。

Immigrant Songから普段なら間髪入れずにHeartbreakerになだれ込むところ、ペイジのギターの弦が切れたのか、チューニングを挟みます。レコーダーに近い位置の客が「うお~俺の耳が。」と嬉しさ混じり(?)に言っているのがブートのタイトルの由来。

Heartbreaker終了後、プラントは「風邪にインフル、寒気や悪寒」によってツェッペリン一行の数名が体調を崩していると発言しており、喉の調子が今一つなのもこのせいではないかと。

しかしBlack Dog、Since I've Been Loving Youはペイジの流れるようなギターと相まって全く違和感を感じさせないのが流石全盛期のツェッペリンといったところ。高音が出なくても喉自体に力があるから迫力満点。

ペイジが美しいソロを奏でるStairway To Heaven。後のUSツアーまで頻繁に登場するフレーズを弾いてます。71年よりまとまりがある構成に。プラントの方も、高音が苦しいのを逆手にとって工夫を加えたガッツある熱唱を聴かせてくれて新鮮。



Going To Californiaのイントロでジョンジーがペイジの後ろでチューニングしているような場面が聴き取れます。
プラントも1番の歌詞でつまづく場面がありますが、それ以外は好調。高音部分も、シャウトでなければ歌える様です。

adelaide_72_4.jpg

Bron-Y-Aur-Stompはペイジのハモリが良く聴こえます。


Dazed And Confused前、一人の観客にイラついたプラントが、「前に銀色のシャツを着てる頭でっかち野郎がいるんだけど、黙っててもらいたいね。毎度コンサートでヒーロー気取りなんだろ。家に帰って一晩中オナニーしてるような奴さ。それが大好きでたまらないのさ。これは君に捧げるよダーリン。そういえば何だっけ?テレビで今晩やるあの番組。(観客からオーストラリアのタレント発掘番組"New Faces"との答え)New Faces!そう、それだ。そこでパネルの審査員でもやってそうだな。」と強烈な嫌味。結構言いますね、王子。

曲自体は高速でよどみなく溢れるフレーズ、爆裂するボンゾのドラミングで圧倒されるパフォーマンス。




Whole Lotta Loveは不完全収録なのが悔やまれる出来。メドレーはこの時期のスタンダードといった印象。

Boogie Chillun'(ジョン・リー・フッカー)
Hello Mary Lou(リッキー・ネルソン)
Let's Have A Party(エルヴィス・プレスリー)
That's Alright(エルヴィス・プレスリー)
Going Down Slow(ハウリン・ウルフ)


アンコールも未収録で残念ですが、72年のZepをこれだけの音質で捉えた音源は少ないことに加え、プラントのソウル溢れるボーカルが聴けるStairwayも必聴のテイク。聴いて損はないと思います。




テープとブート


$_47.jpg


昨年11月、Empress Valleyより21枚組(CD:20枚+DVD:1枚)の巨大ボックスセットが発売されたツェッペリン唯一のオーストラリア&ニュージーランドツアー。2日目のアデレード公演から最終日ブリスベン公演までの5公演をそれぞれ編集違いで2バージョンずつ収録した20枚のCDに加え、ツアー関連の映像など現存するものを集めたDVD付き。それぞれ現時点でベストな状態のテープを使っているとのことで、このツアーの決定盤となることは間違いなさそうですが、全公演持っていたいわけではないなら、単体でこれまで発売されたブートも気になるもの。
ということで、19日アデレード公演を単体で収録したブートをいくつかご紹介。


テープ自体はRay Hoganなる人物による録音で、既にマスターが出回っているため、EVの新作は恐らくそれを元に作成されていると思います。

ただ、これまで出たブートも音は結構良いので、それらの間に極端な優劣を付けることはないと感じます。ソースも1つしかないので、レーベルごとの違いは音の処理と、曲ごとの間にある、レコーダーをオン/オフした際(テープを節約するため?)の伸びた音をつまんだ編集をしているか否かの2点に集約されるのではないでしょうか。


Collector's Music Reviewsに掲載されたGodfather盤のレビューによると、初めにテープの全長版を使ったCDを出したのはTaranturaレーベルの"Voodoo Drive"で、その後97年に同テープを使ったTDOLZ盤"Oooh My Ears, Man!"、そして2000年にEquinox盤(こちらもボックスセット)"Live In Adelaide"が出た様です。これら全ての盤は第4世代コピーのテープを使ったと書いてありますが、Led Zeppelin DatabaseのLow Gen欄には第3世代のテープの時点で数曲欠けていると書いてあるので、実際何世代目のコピーなんでしょうね?音は悪くないと感じますが。

ed70554b9eccea3a84216541ce13c8f4.jpg ダウンロード (2)TZ-006.jpg
L: Tarantura M: Equinox R: TDOLZ


その後2002年に第1世代のコピーが出回ったらしく、当時もEmpress Valleyはこの公演を単体で"Deep Down Under"というタイトルでオーストラリアツアーパンフレットのレプリカ付きで発売しています。Tarantura2000なるレーベルも、"Voodoo Drive Ver.2004"で対抗。更にイタリアのGodfather Recordsも、"Memorial Adelaide"なるタイトルで同公演をリリースしています。

ダウンロード (1) deep_downunder_b.jpg
Empress Valley

ダウンロード (3) ダウンロード (1)
L: Tarantura2000               R: Godfather Records      


BootLedZによるとEquinox盤、EV(02年)盤、Godfather盤の3つはテープから先述の伸びた音をつまんだ編集をしているようです。EVはGoing To CaliforniaとBron-Y-Aur-Stompで余計なカット/リピートが入る模様。Godfather盤はWhole Lotta Loveにデジタルノイズが入るとか。

残ったEquinox盤はUnderground UprisingではTDOLZ盤より高音と低音のバランスが良い、と評価が高いですが、同時にほとんどのタイトルで音質の差はあまりないとも書かれているので、やはりそこまで気にする必要ないのでは?

今回レビューに使用したTDOLZ盤は90年代に出たブートで、テープのヒスと共に若干高周波数のノイズが全体的に感じられますが、新EV盤と比べて中~高音域が強調されているのか、ギターの音が大きく感じます。

対する新EVはマスターならではのヒスの少なさとシンバルなど高音域が耳に優しいのが良いですが、低音域を持ちあげているような印象。Ver. Bは先述のテープの不具合箇所を編集したもの。

どれの音が良いかは好みによるところもあるでしょうが、やはりEVの新作は高価ですし、全公演、それも編集違いの2バージョンずつ持っていなくても、という方は他のレーベルの単体で発売されたもので充分でしょう。

ledzep-thunder-down3.jpgledzep-thunder-down4.jpg
Empress Valley新作ボックスセットから。


1972-02-19_JP_Memorial_Drive_Adelaide_Australia-02.jpg


参考文献

公式サイトより。アデレード公演
http://www.ledzeppelin.com/show/february-19-1972

Black Beauty Led Zeppelin
http://starship.jpn.ph/zeppelin/beauty/

Led Zeppelin Database
http://www.argenteumastrum.com/

Collector's Music Reviewsより。Godfather盤レビュー。
http://www.collectorsmusicreviews.com/led-zeppelin/led-zeppelin-adelaide-revival-godfather-gr384385/

同サイトより。Empress Valley盤、Deep Down Under(02年発売)レビュー。
http://www.collectorsmusicreviews.com/empress-valley-label/led-zeppelin-deep-downunder-empress-valley-evsd-428429/

BootLedZ タイトルごとの比較。EVの新作ボックスのレビューも。
http://bootledz.com/comparisons/7273.htm

Underground Uprising タイトルごとの比較。
http://uuweb.led-zeppelin.us/1972.html#19-Feb-72 Adelaide


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