スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[--/--/-- --:--] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)
[タグ未指定]

Led Zeppelin/Tampa 1970/1970年4月9日タンパ公演 

Tampa1970numberblackout.jpg

数少ない第5回北米ツアーの優良音源がアップグレード

ツェッペリンの1970年前半の北米ツアーは音源に恵まれていません。
1月~3月中旬に行われたイギリス、ヨーロッパツアーにはそれぞれロイヤル・アルバート・ホール(公式DVD収録)とモントルーという代表的音源が存在しますが、3月終盤~4月中旬にかけて行われた北米ツアーからは古えのPb/Mudslideを除くと何もないと思われがち。
しかし実はコンサート完全収録ではないながらも、中々音質良好な音源は存在していて、今回はその内の一つをご紹介。


No Label(レーベル名なし:西新宿LIGHTHOUSE)から昨年末に発売されたTampa 1970です。
1970年4月9日フロリダ州タンパ公演を収録しているブートで、コンサート前半(We're gonna grooveからHeartbreakerまで)が未収録に加え、いくつかの曲が不完全収録という残念なポイントはあるものの、残された録音は非常に良好で、会場にいるライブ感が伝わってくるこのツアーきってのオーディエンス録音だと思います。

それに加え、この時期のロックンロールメドレーを含むHow Many More Timesの大部分を収録しているという点は重要なポイント。Pb/Mudslideなど、北米ツアーのその他良音源はいずれもこの不完全収録のためこのメドレーを収録していないので、これが本タンパ公演の価値ある所以かな、と思います。


発売元であるLIGHTHOUSEの宣伝文句(下記参考文献のリンク参照)に書かれていた通り、タンパ公演は90年代のリリース以降アップグレード盤が発売されてこなかった音源で、暫定の決定盤としてPOT盤を紹介するつもりでしたが、No Labelからマスター音源を使用したブートのプレス盤が発売されたということで比較用に購入してみました。↓

ledzep-70tampa1.jpgPT-002.jpg

上:No Label盤Tampa 1970
下:POT盤Bring It On Home



↓また紛らわしいですが、ジャケに同じ写真を使ったBlack Swan盤、Smokestack Lightningが存在するのでご注意。
こちらは1969年4月26日ウィンターランド公演のオーディエンス録音を収録。

BS-002.jpg
Black Swan盤Smokestack Lightning



【音源・ブート・音質】


音源
Tampa 1970 (No Label)
Master Recording by John Tsalikes
収録曲:

Bring It On Home(後半のみ収録)
White Summer~Black Mountain Side
Since I've Been Loving You
Organ Solo~Thank You
What Is And What Should Never Be(後半のみ収録)
Moby Dick
How Many More Times
(<< Bolero, The Hunter, Think You Need A Shot (The Needle), Boogie Chillun, Hideaway, Bottle It Up And Go, Cumberland Gap, They're Red Hot, She's A Truckin' Little Baby, Mess O' Blues, My Baby, The Lemon Song..) [ 21:52 - cut ]
Whole Lotta Love

音源の肝であるHow Many More Timesは特に注意して聴いたので気付いた点を記載しておきます。
(No Label - 05:47、POT - 05:18) 曲の中盤が抜けてしまうカット有り。アルバート・キングのThe Hunterへ向かうギターソロからテープ再開。
(No Label - 12:17、POT - 11:56)Boogie Chillunに向け客を盛り上げる部分で数秒ほどのカットあり。
(No Label - 17:51、POT - 17:38)My Babyで約10秒間の音揺れ。
(No Label - 19:29、POT - 19:19)Lemon Songで3秒ほどの音揺れ。



音質

若干シャープさに欠けるところもありますが、この時期のオーディエンス録音としては中々の高音質だと思います。
ホールのぬくもりというか、音の広がりを感じさせる音質で、観客が盛大に盛り上がる様子が間近で感じられますが、音楽の邪魔になることはないので、ボリュームを上げて楽しみたい音源。


2つのブート間で劇的な音質の違いはありませんが、No Labelの方がマスタリングで迫力を出しているでしょうか。ヘッドホンで大音量で聞いても音の粒立ちがキレイです。
マスター音源ということでもしかしてノーカット収録だったり、色々とPOT盤との違いがあるのかと期待しましたが、元々流出していたものがほとんど手を加えられていなかったのか、微々たる差しかありませんでした。

POT盤が曲の途中からカットインで、録音が始まるBring It On HomeとWhat Is And What Should Never Beにフェイドイン処理を施していることで数秒短い収録になっているのに対して、No Labelはそのまんまマスターテープを使用することで録音開始の一音目から収録しています。といってもその差は僅か数秒程度。




その他ほとんどのカットや音揺れはマスターテープにも存在するので引き継いでいるのだと分かります。
当方で気付いたマスターとPOT盤の僅かな差異は以下のとおり。

・POT盤How Many More Timesのメドレー部分、Bottle Up And Go途中(15:07)、ボリュームが上がる変化あり。
・POT盤Whole Lotta Love開始直前のテープの伸び(音楽には被っていない)
・POT盤Whole Lotta Love 03:56付近にデジタルノイズあり。

今から新たに手に入れるならNo Label盤でしょうか。でもPOT盤をお持ちの方はわざわざ買い替えの必要ないかも。


ブート

ちなみに、BootLedZによると過去のその他のリリースについてはどれを取ってもそれほど違いはないみたいです。Tarantura盤Who's Birthday、Cobla Standard盤Makundju等ありますが、余計なカットがあったりなかったり、それぞれ微妙に異なる編集なようで、結局のところマスター音源に勝る部分はないみたいです。
POT盤は音質面では過去リリースに対して特に優位性は持ち合わせていないですが、比較的手に入り易いのと、3曲のみですが3月12日ドイツはデュッセルドルフ公演の音源とのカップリング収録になっています。BootLedZに書かれているHow Many More Timesの余計なカットは、No Label盤と比較してみましたが見つけることは出来ませんでした。

TA-067.jpgCS-006.jpg
左:Tarantura盤Who's Birthday
右:Cobla Standard盤Makundju



CIMG4990.jpg
POT盤:3月12日ドイツ、デュッセルドルフ公演とのカップリング収録(パッケージの記載は間違い)。





【演奏】


tampa1970_review_indep_20160117160253c5d.jpg




カットインで始まるセカンドアルバムからのナンバー、Bring It On HomeとWhat Is And What Should Never Be。どちらもアルバム通りにパワー全開で歌われています。BIOHではジミーとボーナムのバトルは勿論、プラントのハーモニカ演奏も必聴。
同曲終了後、指示があったのか、拾った紙でも読みあげていたのかわかりませんが、プラントがステージ上で連絡係をやるという珍事態が発生。「地元のビンゴだ。キャロル・ラッセルさん、窓口までお越しください…盛り下がるなー。」「あとシャナハイトさんへのテレタイプです。986の8705まで。」等、爆笑必須。

White Summer-Black Mountain Sideではペイジ絶好調。途中Bon-Yr-Aur風のリフを弾いています。
インデペンデント紙のレビューには、「細身のギタリストはまるで奇妙なコウノトリのようにギターの上に身を被せながら、基本的なチャック・ベリーのリズムからハードなラガまで、15分以上にも渡ってギターから音楽を奏で続けた」と記載されています。

サードアルバムの録音も始まっていない中、ドロドロの唸り節がヘビーなプロトタイプのSince I've Been Loving You。
こうしてライブで鍛え上げられた結果、アルバムで聞かれる名曲になっていったのかと思うと興味深いですね。

1970年の間だけメインセット入りしていたThank Youもジミー・ペイジが素晴らしいギターソロを披露。ハモりにも参加?

Moby Dickではジョン・ボーナムが相変わらず大迫力のドラムソロを披露してくれます。

70_tampa_2.jpg

初期ツェッペリンマジックが詰まったHow Many More Timesメドレーではプラントが「皆を限界までノらせたい」と言って始まるヘビー&ファンキーなイントロからメンバー紹介へ。
ペイジが紹介される箇所でギターではなくテルミンを使っているのが面白い。この時期はWhole Lotta Love以外でもテルミンでよく遊んでいたみたい。メンバー紹介後、リフへの入り方がメチャメチャカッコ良いです。
プラントが「Everybody!!」と手拍子を求め、ペイジはその裏でハウリングを使って実験中。
ギターソロ(The Hunter前)にはラベルのボレロ挿入。



The Hunter後から始まるロックンロールメドレーではWhole Lotta Loveがメドレーの役を引き継いだ後にも演奏され続けるMess O' Blues、My Babeなど、エルヴィス・プレスリー・ナンバーが繰り広げられます。ツェッペリンのメンバー達は後にプレスリー本人と会うことが出来たのだからさぞかし嬉しかったでしょう。マネージャーのピーター・グラントは長年待ち望まれているエルヴィスのツアーに関して、会場をどこにするかという相談をエルヴィスのマネージャーを務めるトム・パーカー大佐から受けていたようです(ピーター・グラントの自伝より)。

エンディングで客を煽るプラント。観客を完全に手中に収めている様子が見て取れます。最後に「紅茶を一杯」とイギリス人らしい一言を加えてからリフに戻って終了。最後もテルミンで締め。会場は大興奮状態。

アンコールのWhole Lotta Loveはメドレーなしの単体演奏。この時期は中間部でジミーはテルミン、ジョンジ―はオルガンをそれぞれ弾いてサイケな雰囲気を醸し出すのが常だったようです。混沌とした中からジミーが再びギターを弾き始め、ギターソロに向かう中で演奏がスピードアップしていく間に会場は熱狂の渦に。



【まとめ】

ネットにマスターやアップグレード音源がアップされる度にプレス化する音源の焼き直し行為が目立つライトハウスですが、こうしてこの音源に再びスポットライトを当ててくれたことには感謝。発売から長年経過したブートは基本的に入手しづらくなるし。
そういう状況だからこそPOT盤のような隠れた良盤を紹介したいという思いもあるので、ライトハウスの発売予定情報にこれが出てきた時は正直、「先越された―!」と思いましたが。笑

なんにせよ、70年前半の北米ツアーの優良音源です。


70_tampa_9.jpg
どうでもいいけど、ジミーの足首の角度が気になる。笑
関節柔かいのかな?

【参考文献】****************************************************************************

【英】ツェッペリンのオフィシャル・サイト上のタイムライン。
インデペエンデント紙に掲載されたライブの好意的なレビュー記事が掲載されています。
http://www.ledzeppelin.com/show/april-9-1970

【日】Black Beautyで音源が聴けます。祝復活!管理人様が暫定サーバーで稼働しています。
http://starship.gotdns.com/zeppelin/beauty/

【英】Led Zeppelin Database
音源のデータベース。各テープの状態やメドレーで演奏された曲名も記載されているので検証に最適です。
http://www.argenteumastrum.com/

【日】Burn That Candle
音源の存在が確認されているほぼ全てのツェッペリンのライブについて簡潔にまとめられているサイト。また演奏面に関しての用語が多用されており、楽器を演奏の方はより楽しめるでしょう。
http://homepage3.nifty.com/led_zeppelin/1970.html

【日】Gig In Japan
Tampa 1970発売元のLIGHTHOUSEが発売当時に出した宣伝文句を掲載。
http://www.giginjapan.com/led-zeppelin-70-tampa/

【英】Ramble On Zep
ライブ中の会話の書き起こしを載せている稀有なサイト。
http://www.rambleonzep.com/dates/1970-04-09.htm

【英】BootLedZ
各タイトルごとの比較がまとめられています。過去リリースについての情報を得るのに使っています。
http://bootledz.com/comparisons/6871.htm




関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://bootblueszepp.blog.fc2.com/tb.php/40-853080b2


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。