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Dire Straits/Live In Dortmund 1980/1980年12月19日ドルトムント公演 

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クラプトン他、数多くのアーティストの作品をリリースしたSuper Golden Radio Shows(以下SGRS)というシリーズ。
初めて手に入れたダイアー・ストレイツのブートかもしれません。これか、Rotterdam 1978のどちらか。

高校2年の夏に親父に教えてもらってYouTubeで「アルケミー」の映像を観てからというもの、毎日喰いいるように「悲しきサルタン」のライブバージョンを聴いていた頃。他にもないの?と思ってライブバージョンを探すのに躍起になってましたね。

そんな時に入手したブートなだけに思い入れは深いです。いかにもシリーズもの的な安っちいデザインも、これが良いんだよ!と思ってしまう。笑


【ブートレグ】

1980年、サードアルバム「メイキング・ムーヴィーズ」の発表直後に開始したOn Locationツアー前半におけるライブ。
「アルケミー」でのノップラーの鼻にかかった声でささやくような脱力ボーカルに慣れていた身には、OUATITWで"Mother Mary, your children are slaughtered~"と声を張り上げるのがとても新鮮でした。

また、ファースト、セカンドアルバムの楽曲がキーボード付きのアレンジで聴けるのもこちらのブートの大きな魅力。「アルケミー」では演奏していないDown To The Waterline、News、Lionsなどが聴けます。また「悲しきサルタン」も、「アルケミー」で聞かれる演奏に向けての発展途上、といえるようなアレンジで、聴いていて楽しい。

ただ不満としては、本ブートはドイツの音楽番組Rockpop用に収録された映像用の音源を使用しているにも関わらず、映像には存在しない曲の頭のフェイドイン処理が施されていたりすることが気にくわない。

本ブートと同じマスターを使用しているという、Don't Talk To Strangers(Buy Or Dieレーベル)というタイトルも存在しますが、どちらも同じ内容のため決定盤が存在しない状態です。

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・Buy Or Die盤

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・SGRS盤


収録曲:

Once Upon A Time In The West
Down To The Waterline
Lions
News
Sultans Of Swing
Tunnel Of Love
Solid Rock


いずれも映像には存在しないCDの不具合として、

・映像用音源と比べてイコライジングが強めで、シンバル音がシャキシャキ
・News後半がフェイドアウト
・Sultans Of Swing、Solid Rockはフェイドイン

があります。
マーク・ノップラーのファンサイトで実際にドルトムントでのコンサートを観た人が語っているところによると、ストレイツが出演したRockpopはドイツの有名な音楽番組Rockpalastに対抗するため、ライバル局が立ち上げたライブ番組だったらしいです。
1980年12月19日、20日の2日間に分けて収録が行われ、ダイアー・ストレイツの他にロキシー・ミュージック、2年前までストレイツがライブの前座を務めていたトーキング・ヘッズ、マイク・オールドフィールドがライブを行った模様。トーキング・ヘッズの映像もYouTubeには上がっていました。
そのファンがコンサート前、バンドが宿泊しているホテルに会いに行くなどして知ったことによると、ストレイツは収録された4バンド中、会場でのサウンドは最も良かったものの、テレビで放映された際のサウンドは最悪だったらしいです。
確かに、アラン・クラークのキーボードとピック・ウィザーズのドラムが目立ち、ノップラーのギターはぼやけた音の印象を受けます。

また、その人の回想が正しければ、ストレイツは放映された番組より多くの曲を演奏しているとのことです(Expresso Love、Skateaway、Where Do You Think You're Going?など)。
映像を観るとOnce Upon A Time In The West後、唐突にDown To The Waterlineのイントロに移りますが、音が急に途切れるので編集が疑われるところ。当時のスタンダードなセットリスト的にも、2曲目にExpresso Loveを演奏しているはずなので、回想には信憑性がありますね。

【映像】

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ドイツの音楽番組Rockpopで放送されたコンサート。
デビュー作から当時の最新作「メイキング・ムーヴィーズ」までの曲をバランスよく演奏。
通常のセットリストよりも短いのはテレビ収録用のためか。

1時間弱の番組で、出回っている最長バージョンはバンドの入場から収録し、映像、音の乱れが少ない。
1980年のダイアー・ストレイツ定番のライブにも関わらず映像を収録したプレスDVDは少なく、当方が所有するon tv(レーベル名なし)他1タイトル(Live '85: DS Recordingsレーベル)しか存在しない模様。on tvは文字通りバンドのテレビ出演の映像を集めたコンピレーションで、主に92年バーセル公演と、80年ドルトムント公演を収録しています。その2つ以外の映像は貴重ではあるものの、何回もダビングを重ねた古いビデオテープのような画質のものが多いです。また、本題のドルトムント公演の映像に関してもベストとは言い難く、バンドの登場シーンが短かく、「悲しきサルタン」の間奏に映像が飛ぶ部分があったり、マスタリングに不満が残るところです。映像自体も、映像下部にノイズが走りOUATITWイントロのキーボードの音が揺れるなど、YouTubeにアップされているものと比べてジェネレーションが高いように見えます。DS Recordings盤は不明。


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・レーベル名なし、on tv

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・DS Recordings盤



【ノップラー兄弟の不和】

1979年末は大成功の波に乗っていると思われていたのとは裏腹に、グループにとって最悪な時期だったようです。不景気がツアーの売り上げに影響したのに加え、わずか2年の間にパブでの演奏から数千人規模の会場を押さえるようになったバンドは長いツアーと多忙なスケジュールにより疲弊していました。

サード・アルバムMaking Moviesのレコーディング途中に弟デヴィッド・ノップラーが脱退。
2010年にオフィシャルリリースされたライブ・アルバム「アルケミー」映像版の特典映像として収録されている、BBCドキュメンタリー「アリーナ」には、79年のツアーを終えて新曲を録音しようとしているこの時期のストレイツがインタビューされています。
これを見ると、バンドがツアーを終えてホッとしていること、そして同じ過酷な条件下でツアーを行うことに積極的ではない様子が伝わってきます。デヴィッドの脱退はドキュメンタリーの最後に後日談として字幕に表示されるのみですが、番組でデヴィッドが語っているような、よくある兄弟間のライバル意識だけであったとは言い難く、『マーク・ノップラー ギターマンの夢』の著者、マイルス・パーマーは、「アリーナ」の監督を務めたナイジェル・フィンチへのインタビューからそのテーマに切り込んでいます。


フィンチはノップラー兄弟の関係を、彼が受けた印象からこう要約してみせる。「僕が確信を持って言えることはただひとつ、あの兄弟は完全に疎遠だということだ」と、彼は言う。
「彼らのあいだには、じつに興味深い兄弟間の競争意識があった。そして、それこそ、あの映画の鍵となっているものなんだ、と僕は思う。実際、あのふたりのあいだには、どんな感情が渦巻いていただかということがね」


--『マーク・ノップラー ギターマンの夢』P.446


直接的に脱退の起因となった出来事は、デヴィッドがギターのオーヴァーダブを上手くできず、マークと言い争いになった後に解雇された、と言われています。
デヴィッドの後にリズムギタリストの位置についたのは、ロシア系の両親の元に生まれたカリフォルニア出身のギタリスト、通称「キッド・ダイナマイト」ハル・リンデス。ギタリストとしての仕事を探しているときにたまたまストレイツがギタリストを求めていることを知り、チャンスに飛びついた若さ溢れるプレイヤーで、持ち前の明るさはツアー中のバンドにエネルギーを与えていたようです。

さらにライブでキーボードを操るメンバーとして、ノップラーと同郷のキーボードプレイヤー、アラン・クラークが加入し、音楽的に厚みを増した新生ダイアー・ストレイツが始動することになります。

アラン・クラークの役割は、サード・アルバムに収録された曲をステージで再現することだけでなく、セカンドアルバムまでの曲をキーボード付きアレンジにすることでもあり、それまではスタジオで収録したレイド・バックなサウンドと、ライブで聞かせるロック・バンドとしてのサウンドにギャップがあると言われていたバンドにとって、新たな方向性を指し示すのに必要不可欠なメンバーだったのです。

クラークの加入前、上記のように考えていたノップラーに、マネージャーのエド・ビックネルはプロデューサーにブルース・スプリングスティーンの「明日なき暴走(Born To Run)」でエンジニアとして活躍したジミー・アイオヴィーン(現在アップルに音楽方面のエクゼキュティブとして参加)を迎えることを勧めます。アイオヴィーンと音作りの方向性に意気投合したノップラーは起用を決定。またアイオヴィーンはニューヨークのパワー・ステーションでのレコーディング中、スプリングスティーンのE・ストリート・バンドからピアニスト、ロイ・ビタンを呼びよせますが、これはデヴィッドの脱退からバンドに漂っていた鬱屈とした雰囲気に活気をもたらし、ライブでのパンチのあるサウンドをレコードで再現するのにおおいに役立ったようです。


【変化する演奏】

このツアーから代表曲「悲しきサルタン」は演奏時間が伸び始め、「アルケミー」や「ライブ・エイド」などで聴かれる12分を超える大作になっていきます。この頃はまだ10分前後の演奏。
前年のツアーからライブの1曲目に採用されている"Once Upon A Time In The West"も新メンバー、アラン・クラークによるシンセを駆使したイントロが付け加えられており、演奏が重厚化。初期の曲はキーボードの彩りを加えて、演奏もスピードアップ。Down To The Wateline、Lions、Newsはこのツアーを最後にライブから姿を消します。Newsはノップラーが当月8日に亡くなったジョン・レノンに捧げています。
サードアルバムからの新曲はTunnel Of LoveとSolid Rock。どちらも「アルケミー」で聴けるバージョンよりオリジナルに近く、ギター、ベース、ドラム、キーボードという飾り気の少ないロック。



YouTubeより。こちらがこの映像の現行ベストバージョンだと思います。
アップ主のチャンネルにはダイアー・ストレイツ、マーク・ノップラーのインタビューやテレビ出演の動画がたくさん。

※ビデオには著作権の所有者からクレームが付けられているため、スマホ、携帯からは視聴できないようです。
スマホから確認しましたが、見れました。ただ検索してもヒットしないみたいです。

【まとめ】

これだけ紹介しておいて、結局YouTubeかい!というツッコミは置いておき。笑
ダイアーストレイツにハマったきっかけは「アルケミー」のライブだった自分はどうしても他のライブバージョンを聴きたくて、探し回ったあげくこういったものに手を出すのですが、上述のように、大したクオリティではなくても、新しい音源を知ったときは嬉しんですよね。
自分にとってマーク・ノップラーはギターソロの良さを教えてくれたプレイヤーで、「アルケミー」の「悲しきサルタン」がなければツェッペリンも、クラプトンも好きになることはなかったかもしれません。


【参考情報】

On Every Bootleg
ダイアー・ストレイツとマーク・ノップラーのブートレグ情報サイト。他盤の情報はこちらより。
http://www.oneverybootleg.nl/

マーク・ノップラーのファンサイト掲示板より。ドルトムントのコンサートに行ったファンの話。
http://www.mk-guitar.com/2011/03/29/the-dire-straits-rock-pop-in-concert-tv-show-in-dortmund-1980/




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