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Led Zeppelin/Mudslide/1970年3月21日バンクーバー公演 

定番音源の中では人気が低い方でしょうか。

実はこれ、レッド・ツェッペリンの記念すべき初ブートと言われてます。
あの有名なBlueberry Hillよりも数カ月は早い、とのこと。

写真 (32)


Clinton Heylin著、Bootleg!によると、このブート、最初はPb(Pure Blues。Pbは鉛の元素記号でもある)としてシアトルやバンクーバーを中心とした北西部にしか流通しておらず、あるコレクターがそれを南のロサンゼルスに持っていき、フリーマーケットにて出会ったブート売りに渡したことから、Mudslideと名前を変え、広く知られるようになったとのこと。そしてそのブート売りこそ、Trade Mark of Quality(TMOQ)レーベルのKenだったのです。


TMOQから発売されたゼップブート第二号(一つ目がBlueberry hill)として広まったMudslideですが、この音源、絶頂期のゼップの演奏を捉えた数少ないサウンドボード音源であるにも関わらず、人気が今一つというか、評価が良しと普通に二分されています。

大元のボード音源はどうやら紛失、もしくは破壊されたらしく、おまけにLPで出たブートは曲順がめちゃめちゃに編集されているため、かなり不完全な形で収録されています。

おまけに音質自体は良いのに、ミックスが適当な為、曲によってはギターの音が埋もれていて迫力にかけるという、逆風吹きまくり!なブートなのです。

この公演、近年になってようやくオーディエンス録音が発掘されたのですが、そちらの音質はあまり聴けたものではなく、コンサートの最初の数曲(We're gonna groove~Heartbreakerまで)しか収録していないので、それだったら昔からのボード音源だけでいいやということで、未だこれらレコードの価値は損なわれていないのではないでしょうか。


pb zep
オリジナルのPb。レーベル名なし。


mudslide.jpg
TMOQ盤。同レーベルによる、Blueberry Hillに続くゼップブート第二弾。




本日紹介するMudslideはTDOLZ(The Diagrams of Led Zeppelin)レーベルによるもの。
TMOQ盤を再現した紙ジャケ。

TDOLZは90年代に100タイトル以上リリースしたゼップ専門レーベル。ほとんどのタイトルが1000枚限定のプレス(ブートとしては多い方?)、未だに価値を保っている作品も多い上、中古市場では安価で出回ることが多いので、値段と相談してブートを買う人ならば必ずや通るレーベルではないでしょうか。笑


廃刊したブート情報誌Proximityによるとこの公演を収録した数あるブートの中で最も音の良いものはオリジナルのPbらしく、そこから針落とし+マスタリングで収録したFlying Disc盤、MudslideとZoso's Back to Rock 'N Roll(Oh Boy)の二つがベストらしいです。

Black Beautyにて聴いてみると、確かに音がクリアな上、奥行き/広がりがある。どこまでがイコライジングによるものか良くわかりませんが。

それらと比べるとTDOLZ盤は多少フラットに感じられるかもしれませんが、イコライジングをあまり感じさせず、音量も小さいため耳には優しいのかと。


mudslide fdimagesCache.jpg
Flying Disc Music盤                       Oh Boy盤




音質



ラジオ用に録音されたと言われる音源。
音自体はきれいですが、何せミックスが酷い。


基本的にドラムとボーカルの音量が大きく、ギターとベースは少し埋もれています。

特にWe're gonna grooveではギターがかなり引っ込んでおり、オフィシャルで出たロイヤル・アルバート・ホール(RAH)公演以外では同曲唯一のサウンドボード音源だけに、惜しい!!!

Communication breakdownのみ、ベースが前面に出てきており、おかげで途中、ジョンジ―のベースソロが堪能できます。

1970年はボード音源に恵まれないですねー。








70_van_poster.jpg



セットリスト

We're gonna groove*+
I can't quit you babe+
Dazed and confused+
Heartbreaker*+
White summer~Black mountain side
Since I've been loving you*
Organ solo~Thank you*
What is and what should never be*
Moby dick
How many more times
Whole lotta love*
Communication breakdown*


*サウンドボード音源
+オーディエンス音源



【TDOLZ盤収録の曲順】

Heartbreaker
Organ solo~Thank you
What is and what should never be
Communication breakdown
We're gonna groove
Since I've been loving you
Whole lotta love(間奏カットあり)




写真 (31)
曲順はメチャクチャ。笑





演奏

1970年、第5回USツアー初日。発売したセカンドアルバムがビートルズのアビー・ロードから1位を奪い取り、人気が爆発した状態。

演奏についての評価は別れており、多くのブートのレビューには特に冴えているわけではない/調子の良い日ではない、とか書かれていますが、個人的にバンド全体のテンションは高いように感じます。ツアー初日だし。

プラントの喉の調子は絶好調。前年の唸るような声質を出して歌ってます。




一曲目のWe're gonna groove。のっけから飛ばしまくりのプラント。2か月前のRAH公演時から進化しており、ギターソロの後にファンキーなジャムが加わる展開に。


続くI can't quit youでもプラントは暴れまくり。ハイトーンが会場に響き渡っています。


Dazedでのペイジの弓ソロ途中、プラントが「座れ!他の人が見えないだろ!」と歌って注意しており、観客からは拍手の声が。曲が終わった後も「他のお客さんのことも考えて」となだめています。


オーディエンス録音でのみ、Heartbreakerの頭にペイジがC'mon Everybodyのようなリフを弾いているのが確認できます。


Sinceはサードアルバム発表前のプロトタイプ。
ハイトーン中心のジャニス・ジョプリン風とも揶揄されるアルバム版とは異なり、ソロも音数少なく全体的にヘビーな印象。


オルガンソロから始まるThank youはプラントが丁寧に歌います。


What isではライブではいつも省くサビのand whoa(?)で一度だけ最高音をヒットしますが、声が擦れ気味。疲れが出始めたのでしょうか。How many more timesメドレーが録音されていないので聴けませんが、ここら辺でかなり喉をやられたんでしょうねー。



Whole lotta loveは間奏が全部欠けてます。プラントの声質、歌い方共にセカンドアルバムに近い。ここでプラントの喉に赤信号が点滅。Communication Breakdownのサビではアルバム通りの歌い方を試みますが、Having a nervous~の部分でついに声が擦れてしまいます。途中、Ramble onをの歌詞をプラントが口ずさみますが、演奏には至らず。ジョンジーのベースソロから戻ってきて終了。


zep vancouver 1970




ツェッペリンの公式サイトにも載っている、当時の3月24日付けVancouver Expressに掲載されたレビューによると、Whole lotta love中に観客がステージに登り、混乱状態に陥りそうだったとのこと。プラントも冗談混じりに「レッド・ツェッペリンの歴史上初めての出来事だ」とマイクに向かって言ったそうです。実際、サポートなしでツアーを組むようになり、演奏する会場が大きくなり始めたバンドにとっては未体験のことだったのかもしれませんね。

バックステージパスをもらい、Richmond Reviewに写真と記事を供給したStuart Clugston氏も、Proximityへのインタビューで、女の子が興奮してステージに登った時の事を話しています。バンドと同様にステージ上に居たClugston氏は、何を意図しているのか判らない人間がステージに登ってくることの恐さを語っています。


数十年後振り返ってブートを聴いて演奏をどう評価しようとも、その日会場に居た18,000人の観客達は興奮の渦の中に居たことは確かなようです。




_LZ_Vanc70_newspaper.jpg
ジョンジ―がTexas International Pop Festivalのシャツ着てる!!



参考文献

公式サイト。色々載ってます。
http://www.ledzeppelin.com/show/march-21-1970

廃刊したブート誌Proximityの記事が掲載されているサイト。Stuart Clugston氏へのインタビュー記事と、ツェッペリンの初ブート、Pbについての記事。
http://www.oldbuckeye.com/prox/vancouverreview.html

http://www.oldbuckeye.com/prox/vancouverboot.html

オーディエンス録音も収録したBoogie Mama盤のレビュー。
http://www.collectorsmusicreviews.com/led-zeppelin/led-zeppelin-pure-blues-boogie-mama/



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