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V.A./Texas International Pop Festival/1969年8月30日~9月1日、テキサス州ダラス、ルイスヴィル 

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【夏フェス!!】

先月8月15~17日はウッドストック45周年でしたね。60年代後半を象徴するロックフェスティバルの代表ですが、そのウッドストックが終わってから約2週間後、8月30日から9月1日までの3日間に開催されたテキサス・インターナショナル・ポップ・フェスティバルはご存じでしょうか。


今から45年前の夏、1969年の8月に開催された音楽イベントと聴いて、誰もがピンと来るのは「愛と平和」の祭典、ウッドストックでしょう。ヒッピー、サイケデリック、ロックといったキーワードで語られるサブカルチャーの象徴として、誰もが知っているイベント。つい先日は同フェスの45周年でした。

実は1969年はウッドストックに限らず、多くのロックフェスティバルが開催された年でもあるのですが、幾つかを除いてそのほとんどは現在においてはあまり知られていません。

ウッドストックの約2週間後、3日間に渡ってテキサス州ダラス近郊の町ルイスヴィルに位置するダラス・インターナショナル・モーター・スピードウェイで開催された「テキサス・インターナショナル・ポップ・フェスティバル」もその1つ。

当時はまだ保守的な空気が強く残っていたアメリカ南部でこのようなロックフェスティバルが開催されたことにも驚きですが、更に驚きなのはその出演陣の豪華さ


ウッドストックに出演したアーティストも多数参加している上に、ブルースやソウルなど、ロックの礎となったブラックミュージックのアーティストの大物たちが並んで出演しており、かなり濃いブルースロック寄りのメンツとなっています。

B・B・キングサム&デイヴジェイムズ・コットン(元マディー・ウォーターズのハーモニカプレイヤー)に加え、ジャニス・ジョプリンジョニー・ウィンターテン・イヤーズ・アフターなど白人ブルースロック勢が出演していますが、極めつけは前年のデビューから破竹の勢いで人気を獲得してきたイギリスの若いバンド、レッド・ツェッペリン

夏中をかけて複数のロック・フェスティバルに出演し、全米を回ってきたバンドがツアー最終日としてフェスに出演し繰り広げた爆裂演奏はファンの間では伝説となっており、ツェッペリンの非公式音源の中では定番の扱いです。

さらにこのイベントには映画の製作のために撮影隊が入っていたり、当時の記録を残そうと資料を集めている人がいたりして面白いです。当時のロックシーンの豪華さと、ウッドストック以外ではどんな事が起こっていたのかを知ることができる貴重なドキュメントとなっています。




【出演者リスト】====================================


ウッドストックと比べてブルースロック寄りの出演陣をそろえており、更にB・B・キングやジェイムズ・コットン(マディー・ウォーターズのバンドメンバーだったブルースハープ奏者)、サム&デイヴなど、ブルース、ソウルの大御所アフリカ系アメリカ人ミュージシャンも参加している、かなり「黒い」フェスとなっています。とにかく熱い!


Canned Heat
Chicago Transit Authority
James Cotton Blues Band
Janis Joplin *
B.B. King
Grand Funk Railroad
Herbie Mann
Rotary Connection
Sam & Dave
Freddie King ++
Delaney & Bonnie And Friends
The Incredible String Band *
Sly & The Family Stone *
Led Zeppelin
Santana *
Johnny Winter *
Nazz ++
Spirit
Sweetwater *
Ten Years After *
Tony Joe White


* ウッドストックにも出演したアーティスト
++ 録音が残されていないアーティスト



これだけのアーティストが出演していて、幸いなことに出演者のほとんどの音源が非常に良好な状態で残されています。

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B・B・キング 
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3日間の全日程に出演したブルースの王者。毎日全く異なる数万人の客を相手にしていると思ったのか、3日間とも同じMCを繰り返していたそうです。笑
演奏は日に日に良くなっていったとのこと。
⇒B・B・キングのブート、演奏についてはこちら


ジェイムズ・コットン
マディー・ウォーターズの右腕だったハーモニカの達人。初めの2日間に登場。ウォーターズのバンドを離れ66年から自ら率いてきたバンドが奏でるロック、ブルース、ファンクなどの要素を盛り込んだ演奏はとても面白く、かっこいい。
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スピリット
ジャズやロックを融合した斬新なサウンドでデビューしたばかりのバンド。しばしばツェッペリンへの影響が取りあげられるバンドでもあり、「天国への階段」がスピリットの「Tarkus」に良く似ていることは有名。また、69年の前半でツェッペリンがライブで良く演奏していた「Fresh Garbage」もスピリットの曲。ツェッペリンに影響を与えていたことは間違いないでしょう。
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スイートウォーター
ウッドストックで最初に演奏したバンド(トップバッターだったリッチー・ヘブンスはソロ)。ボーカルのナンシー・ネヴィンスの才能に注目が集まりましたが、その年の終わり、ヴィンスは交通事故で声帯にダメージを受けて声を失ってしまい、バンドも間もなく解散。将来を有望視されながらも消えてしまいます。
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テン・イヤーズ・アフター
スイートウォーターと同じくウッドストックに出演しましたが、テン・イヤーズ・アフターは同名の映画にも演奏が収められた為、一躍知名度が上がり、70年代を通じて人気のグループの一つに上りつめます。
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トニー・ジョー・ホワイト
ヒット曲「ポーク・サラダ・アニー」を引っさげて参加した歌手。ロックと言うよりはカントリーですが、同曲はエルヴィス・プレスリーにカバーされたことでも有名。
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ジョニー・ウィンター
テキサス出身の「100万ドルのギタリスト」の異名を持つブルース・ギタリスト。同じくテキサス出身のジャニス・ジョプリンとと共に、地元への凱旋公演として宣伝されていたことに不満を持っていた模様。さらに演奏前、いきなり近づいてきた女にディープ・キスをされ、その際飲まされたLSDによってその後「2日間ぶっとんだままだった」とのこと。本人にとってはあまり良い思い出ではないようですが、この日の演奏は素晴らしく、他のレーベルからもリリースが多いアーティスト。
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ジャニス・ジョプリン
テキサス出身。数年前まで人生を過ごしてきた場所であっても、その間ずっとよそ者のように扱われてきたジャニスもジョニー・ウィンターと同じく、戻ってくることに対して不安があったそうですが、観客の反応からテキサスにもロックやソウル、ブルースに対する理解が深まったと感じたのか(というより、全国各地からフェスに参加していた若者が多かったのだと思いますが)「イイ感じ!私が住んでた頃ははこんなんじゃなかったのに!」と音源では結構ゴキゲンな様子。
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ナッズ
トッド・ラングレンが在籍したバンド。アリス・クーパーも同名のバンドを率いていたところ、このナッズの存在を知り、バンド名を「アリス・クーパー」に改名したそうです。チープ・トリックの誕生にも関わっているバンド。
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サム&デイヴ
ソウルをアメリカ全土に広めた人気デュオ。熱烈なパフォーマンスは観客に大変快く迎えられたようです。ジャンル自体を開拓したとも言われる「ソウル・マン」はもちろん、オーティス・レディングのカバー「I've Been Loving You Too Long」も秀逸。
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スライ&ザ・ファミリー・ストーン
ウッドストックにも出演。「スライ」ことシルベスター・スチュアートも実はテキサス出身ですが、このことはイベントの企画者たちに見落とされていたようです。笑
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ロータリー・コネクション
「チェス・レコード」のマーシャル・チェスの呼びかけによって結成された実験的ロック・ソウルグループ。マディー・ウォーターズやチャック・ベリーのバックで歌ったこともある5オクターブのシンガー、ミニー・リパートンが在籍。
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サンタナ
映画「ウッドストック」でも渾身のパフォーマンスを見せてくれたサンタナ。ファースト・アルバムが発売となる10月を前にして知名度を一気に高めていた時期。
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ハービー・マン
ワールド・ミュージックの先駆者、フルートの達人ハービー・マンも参加。
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レッド・ツェッペリン
このフェスといえばツェッペリン!と言うくらいこの日の演奏が爆裂していることで有名。元々このフェスへの出演が決まったことをバンドメンバーは知らされていなかったらしく、ツアーを終えて帰れると思っていたところで出演を知ったプラントは激怒したらしい。全米ツアーの最終日ということで、プラントの声は荒れまくっていますが、1時間強のセットで全てを出し切るかのようなキレっぷりを聴くと、何故この日の演奏がツェッペリンのキャリアの中でもベストの内に入る程評価が高いのかが分かる気がします。
TexasInternationalPopFestival1969.jpg
⇒ツェッペリンのブート、演奏についてはこちら


インクレディブル・ストリング・バンド
ウッドストック組。サイケデリック・フォークのパイオニア。
Incredible_String_Band_6.jpgIncredible_String_Band_1.jpg

キャンド・ヒート
ウッドストック組。初日のトリを飾り、演奏を終えた時は朝の4時半になっていたとか。観客からパーティーについて何かを聞いたボーカルのボブ・ハイトは「パーティーだって?ここにでっかいパーティーがあるじゃないか!服を脱げ!(歓声)・・・いや待て、テキサスにはまだ早いか。よし、ハッパは吸いな。けど服は着てろ。」と常識人だった。笑(Son Of Bethel参照)
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シカゴ・トランジット・オーソリティー(シカゴ)
後にシカゴと改名し、70年代を通して活躍するブラス・ロックの先がけ的存。
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デラニー・アンド・ボニー
エリック・クラプトンがブラインド・フェイスを組んでいた夏のツアー中、度々同じ会場に居合わせ、そのソウルフルでディープなアメリカ南部の音楽性に惚れこんでよく一緒にジャムっていたデラニー・アンド・ボニー。翌年の頭、ブラインド・フェイスを解散したクラプトンを迎えて名盤「On Tour with Eric Clapton」をレコーディングします。
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フレディー・キング
エリック・クラプトンが影響を受けたと称える偉大なブルース・ギタリスト。ナッズと同じく、録音が残されていないのか、あるいは音源が流出していないだけなのか。聴けないのが残念。ブルースマン同士のB・B・キングやジェイムズ・コットンに触発され、どんなプレイを聴かせてくれたのか非常に気になるところ。
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グランド・ファンク・レイルロード
土壇場で出演が決定したため、フェスの演奏スケジュールには載っていませんが、豪快なアメリカン・ロック・サウンドで観客を喜ばせた模様。「Are You Ready?」を演奏する様子が映像や音源で確認できます。
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警察署長ラルフ・アダムズ
警察署長職からの退任を控えていた、フェスの影の功労者。若者が近くの池で裸で泳いだり、ドラッグをキめたりするのに手を出さない無干渉主義で、むしろ興味本位やケンカを売りに来ている地元民を会場から追い出すなどして、フェスでの事件や暴動を防いだ。一時ステージに上がり若者たちの行儀の良さを称えたことで驚かれたが、拍手喝さいで見送られた。しかしこのことで地元民からの反感を買い、一度取り下げた辞表を再度提示することに。映像や音声でもその活躍は確認できます。
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【録音、ブートレグ】================================


多くのロック・フェスが開催された69年において、圧倒的知名度を誇るのはウッドストックですが、それでもテキサス・インターナショナル・ポップ・フェスティバルが今日まである一定の知名度を保っているのは、出演したほぼ全てのアーティストの演奏が録音されており(ナッズ、フレディー・キングを除く)、更にそれらが非公式に発売されていることにあります。

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1992年、ドイツ国内の新聞に掲載された広告とのこと。


90年代、ヨーロッパでのブートレグ製造が盛んだった時代、ルクセンブルクを拠点に活動していたOh Boy(親レーベルの名前はDisc De Luxe)が通信販売(ハガキとか便せんの方)でフェスに出演したアーティストのライブをLPとCDにてリリースし始めます。
第一弾はツェッペリンから始まり、Vol.10までアーティスト1組に付き1枚のペースでリリースが続き、最後は知名度が低い、または曲数が少ない複数のアーティストたちの演奏を3枚のCD、または5枚のLPにまとめたセットで完結。
Oh Boy盤のオリジナルはジャケットになっているブックレットがフェスのプログラムのレプリカになっています。
ディスクにはプレスの方法を変えたのか、幾つか種類があるようで、当方の所有するものには以下の3種類が存在します。ツェッペリンのディスクのみ、「Don't Mess With Texas」というタイトルがついているので別として、残り2つはファーストプレス、セカンドプレスということでしょうか?

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フレディー・キングやナッズなど、残念ながら録音が残されていないアーティストもいますが、ツェッペリン、ジャニス・ジョプリン、ジョニー・ウィンターなど人気の高いアーティストのものは様々なレーベルよりコピーされて流通しているので、ファンの間での知名度は高いのではないでしょうか。特にツェッペリンのセットは第3回USツアーの最終日として気合の入った演奏を披露しており、その音質の良さと相まって同グループの定番ブートとして有名です。

全ての録音はサウンドボード音源というのが定説ですが、一説にはステージ前のカメラマンなど取材陣専用エリアにマイクを置いて録った、というものもあります(こちらのブログThe Clock That Went Backwards Again参照)。完璧なサウンドボード音源とはいかないにしても、この時代のブートとしてはかなり充分聴けるレベル。そしてこの年代のライブ音源が存在するだけで貴重なアーテイストも多いので、歴史的にも重要な音源であるといえるでしょう。

そんなテキサス・ポップ(以下略)ですが、自分はツェッペリンから入っていったので他のアーティストのものも聴いてみたいとは思っていたものの、何にせよ数が多いため、オリジナルのOh Boy盤を全て集めるのは一苦労だなーと思っていたところ、こんなものがリリースされていました。


【Neverland盤5CDセット】

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NeverlandレーベルのCD5枚組セット。出演した多くのアーティストの演奏が一気に揃えられるのでオススメ。
しかし当然ここに収録されているのは全てではなく、以下の写真の5枚は単体でしか手に入りません。


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Neverland盤に未収録の5組:ジョニー・ウィンター、スピリット、シカゴ、ジェイムズ・コットン、ロータリー・コネクション。オリジナルのOh Boy盤のジャケに使われているブックレットはフェスのプログラムのミニチュア・レプリカ仕様。


更にNeverland盤に収録されているサム&デイヴの曲は2曲少なく、スイートウォーター、ハービー・マン、トニー・ジョー・ホワイトの演奏も収録されていないので、結局Oh Boy盤の3枚組に頼ることに。


【Oh Boy盤3CDセット】

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ディスク3、Lu Mitchellの「Lewd And Loose In Lewisville」はライブ録音ではなく、イベントを目撃した本人の感想をつづった曲。

本家Oh Boyから発売された、シリーズの最後を飾る、LPサイズのボックスに3枚のCDとフェスティバルのプログラムのレプリカが付いたセット。1枚のCDに収録するには短すぎる音源や、知名度の高くないアーティストの音源などを集めたコンピレーションとなっています。Oh Boy盤のシリーズを最初から持っていれば良いのですが、流石に地道に全部探してくるのは大変・・・ということで先述のNeverland盤が役立つはずなんですが、上記のとおりサム&デイヴの2曲が足りなかったり、いくつかのアーティストが抜けていたりするので、未だにこのセットの価値はテキサス音源のコンプリートには必須なわけです。ややこしいな・・・笑



【映像:"Got No Shoes, Got No Blues"】==========================


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音源が大変充実しているテキサス・ポップですが、何とその模様を記録した映画まで制作されていたようです。タイトルは「Got No Shoes, Got No Blues」。出回っているものは明らかに制途中におけるデモのようなもので(画面下部にタイムコードが入っています)、作品としての出来はお粗末。映像もノイズだらけで荒いし、ブツ切れだし、色は滲んでいるしと文句を言えばきりがないですが、それでも当時の映像がカラーで見れるのは貴重でしょう。日が沈んでから演奏したバンド(シカゴ、ジャニス・ジョプリン、レッド・ツェッペリンなど)の映像の方はろくな照明がないため見え辛いですが、昼間に演奏したバンドの方は意外と綺麗に映っていたりします(グランド・ファンク・レイルロード、トニー・ジョー・ホワイト、ジェイムズ・コットン、テン・イヤーズ・アフターなど)。願わくばもっとアーティストの演奏シーンを見たいところですが、関係者や観客へのインタビュー、謎のイメージ映像などによって1曲フルに観れることはほとんどなし。撮影隊はどうやって撮るか具体的な指示を何も受けなかったため、完全に映像が残されているものは存在しないとも(こちらもThe Clock That Went Backwards Againより)。逆に映像の素人臭さが当時のリアルな空気を引き立てているようにも感じますが。ウッドストックの映画から伝わってきたヒッピーカルチャーの華やかさ全開の雰囲気というよりは、テキサスという土地柄からなのか、ほこりっぽく、暑そうな様子が伝わってきます(ウッドストックは雨が降って泥だらけになったみたいですね)。

トラックを噛みタバコ(?)を噛みながら運転する白人の男性。何度も登場しますが、その都度ラジオから流れるテキサス・ポップを否定的に伝えるニュースを聴いている様子が当時のアメリカの保守的な白人層を代表するイメージなのかもしれません。
それに対抗するかのように、フェスの開催された町ルイスヴィルの警察署長ラルフ・アダムズが若者の行儀よさを称える様子や、現場の医療センターにいる男性がフェスが特に大きな問題もなく進行していることを評価するインタビューが挟まれているのも興味深いです。

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イメージキャラクター(?)のトラックの運ちゃんと、警察署長ラルフ・アダムズ。


現在こちらの映像の見るにはネットで探すか、YouTubeにアップされている断片的な映像を見るなどの方法がありますが、西新宿Lighthouseなどで商品を購入した際のギフトとしてもらえるアイテムとして流通しているものが割と確実な気がします。DVD-Rでしか流通していないし、お金を払ってまで見るべきものではないかと。

TexasPopScrrenCap13-WaterHose.jpgTexasPopScrrenCap11-BandanaHippies.jpgTexasPopScrrenCap9-Zep.jpgTexasPopScrrenCap15-Blonde.jpgTexasPopScreenCap6-FestivalAudiencejpg.pngTexasPopScreenCap2-OpeningSequence.jpgTexasPopScrrenCap12-AlvinLeeTYA.jpgTexasPopScrrenCap8-Chicago.jpg




【背景、考察】================================


前月の7月4日と5日に開催されたアトランタ・インターナショナル・ポップ・フェスティバルと同じ企画者たちによって運営された同イベントは、衛生面などで改善の余地があったウッドストックよりも上手く運営されたようです。
しかし静かな町に大量のヒッピーや見知らぬ若者たちが詰めかけたことにショックを受けた地元民の反対もあり、2度とロック・フェスティバルがこの地で開催されることはありませんでした。

それだけならここまで語り継がれることもなかったと思いますが、それがブートレグとして流出したことで熱心なファンによって広められ、それがまた眠っていた資料の発掘を促す、というサイクルが生み出されてきたのではないでしょうか。

2011年には開催地に同イベントの記念碑が建てられたようですが、メディア露出が多く、映画の成功にも助けられ伝説化した「ウッドストック」の影に隠れた多くのロック・フェスの中でも、テキサス・ポップは良質な音源が豊富に存在することで認知度が高まったのかと思います。それがYouTubeやファイルシェアリングなどで更に広まり、循環していくことで自分のような一般の音楽ファンにも見つけられるようになったのかな・・・と。

それはさておき、このテキサス・ポップに出演したアーティストのライブ音源はプレス盤のブートはおろか、ここまで良質な録音の存在自体が激レアなものばかりで涙もの。これだけ多くの歴史に名を残すことになるアーティストたちが音楽のジャンルを越えて一堂に集結したロック・フェスティバルが開催されていたことはやはり凄いと思います。

当時の音楽シーンにおいて他に何が起こっていたかというと、テキサス・ポップと時を同じくして、大西洋の反対側では第2回ワイト島フェスティバルが開催されており、8月31日のトリは66年のバイク事故以来、ほとんど公の場から姿を消していたボブ・ディランの復活が叫ばれていました(ジミヘンやザ・フーの映像で有名なのは翌年70年の第3回ワイト等フェス)。会場の最前列にはビートルズやローリング・ストーンズのメンバーやエリック・クラプトンなどが陣取っており、ディランとそのバックを務めるザ・バンドの演奏を真剣に聴き入っていたようです。

ザ・バンドのファンであることを公言していたクラプトンは夏の全米ツアーをもって、自身の参加していたブラインド・フェイスを解散したばかりでスターダムに幻滅しており、そのツアーで頻繁に行動を共にしていた、同じくアメリカ南部の音楽性を持つグループ、デラニー・アンド・ボニーの冬のツアーに参加します。

ビートルズは事実上のラスト・アルバム「アビー・ロード」の発売間際、ストーンズは自らにとっても66年以来となる全米ツアーを11月に控えており(オルタモントの悲劇に繋がる)、ジミ・ヘンドリクスも6月の全米ツアーを終えて自身のバンド、エクスペリエンスを解散したばかり。

60年代を締めくくる年は大波乱ですね。


テキサス・ポップに関しては行く行くは個別に全てのアーティストの音源を紹介したいですが、レビューには時間がかかると思います。手が回るかな・・・笑


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【参考文献】=============================================

(英語)フェスティバルを記念して作られたファンサイト。プログラムも掲載されています。作成者はフェスについての本を執筆中とのことですが、2014年8月現在、一向に完成の気配なし・・・・
http://www.texaspopfestival.com/home.htm

(英語)フェス参加者の回顧録。本家(?ファンサイトよりもカラー写真満載で充実しているかもしれません。
http://austinnewsstory.com/TIPF/pop.htm

(英語)既にありました!フェスについての本。個人でごく少部数のみ発刊した後、ネットに誰でも自由に読めるようアップされたようです。著者はイベントに直接参加した方ではないのですが、当時の新聞など参考資料を多く当たっており、大変参考になる内容。
タイトルは"Son Of Bethel: The 1969 Texas International Pop Festival"(Bethel:べセルとはウッドストックの開催地の名称)
http://www.watermelon-kid.com/history/dallas/features/sonbeth/SixtiesDallas-sonbeth0.htm

(英語)フェスのプログラムを全ページ掲載しているサイト。他のロック・フェスや、60~70年代のアンダーグラウンド文化についての記事多数。
http://www.voicesofeastanglia.com/2012/04/texas-international-pop-festival-1969-programme.html

(英語)Empress Valley盤のブート紹介。録音はステージ前、取材陣エリアから行われたと書かれています。コメント欄には大元のテープを購入した本人だと語る人物も・・・
http://musictravellerstwo.blogspot.jp/2008/11/led-zeppelin-1969-08-31-texas.html

(英語)テキサス州ヒューストンのニュースサイト、Houston Pressに掲載されたフェスを振り返る記事(2009年9月2日付け)
http://www.houstonpress.com/2009-09-03/music/the-forgotten-festival/

(英語)フェスが終わって4日後、9月5日付けの地元の新聞、Reading Eagleの記事にフェスに対するテキサス州知事の批判的コメントが。
http://news.google.com/newspapers?id=y9shAAAAIBAJ&sjid=baAFAAAAIBAJ&pg=5660,2142486&dq=texas-international-pop-festival&hl=en


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