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Led Zeppelin/Don't Mess With Texas/1969年8月31日ダラス公演(テキサス・インターナショナル・ポップ・フェスティバル) 

CIMG5152.jpg

【オランピアに劣らぬ名演】

レッド・ツェッペリンの非公式ライブ音源の中でも常にベストの1つに挙げられる定番音源。
1969年8月31日、北米テキサス州ダラス郊外の町、ルイスヴィルで開催された「テキサス・インターナショナル・ポップ・フェスティバル」に出演した際のライブ。バンドがデビューしてまだ1年も経たない頃の、エネルギー全開の演奏を高音質サウンドボードで聴くことができます。

デビュー当初のツェッペリンを象徴する、"Train Kept A Rollin'"で幕を開けるセットリスト。そこからファーストアルバムの"I Can't Quit You Babe"になだれ込むパターンでライブを始めた最後の日でもあります(後の80年ツアーではTrainのみ復活)。

実験性が濃かった年の前半に比べて、Trainを除いて全てファーストアルバムからの曲で固められたセットリスト。灼熱の夏フェス周り、限られた出演時間の中、全力で演奏していた時期で、スピード感のある演奏を聴かせてくれます。夏の全米ツアー最終日ということもあり、それまでの演奏で培ってきたアイデアを全て出し切るかのような、火を吹くアドリブが聴ける名演。






セットリスト

Train Kept A Rollin'
I Can't Quit You Baby
Dazed And Confused
You Shook Me
How Many More Times (Suzie Q, The Hunter, The Lemon Song, Eyesight To The Blind, Shake For Me)
Communication Breakdown


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【演奏・公演の背景】


7月から続く夏の全米ツアーであらゆるフェスに出演してきたツェッペリン。
ニューポート・ジャズ・フェスティバル、アトランタ・ポップ・フェスティバル、シアトル・ポップ・フェスティバルなど、
大舞台で毎度大歓声を浴びてきたバンドにとってテキサス・インターナショナル・ポップ・フェスティバルへの出演はツアー最終日となりました。マネージャーのピーター・グラントはこのフェスへの出演だけで1万3千ドルのギャラを受け取るよう交渉したとのこと(Son Of Bethelより)。

また余談ですが、ツェッペリンが出演した次の日(9月1日)、同フェスにはツェッペリンとの因縁が深いスピリットが出演しています。最近だとツェッペリンのリマスター発売が決まった頃に、スピリットの元メンバーがツェッペリンを相手取り「天国への階段」がスピリットの「Taurus」からの盗作であると訴えたことが経済ニュースを賑わしていました。
どこまでが盗作の範囲であるかという問題は置いておき、69年の時点でツェッペリンは夏フェスのシーズン直前までセットリストに加えていた"As Long As I Have You"のメドレー部分において同バンドの"Fresh Garbage"をカバーしていたので、スピリットが少なからずツェッペリンに影響を与えたバンドであることは確かでしょう。
そんな両バンドが後の問題のことなど知る由もなく共に出演していたのがテキサス・インターナショナル・ポップ・フェスティバルです。

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MCによる「さあ皆さんお迎えしましょう、ザ・レッド・ツェッペリンです。」から間髪いれずに1曲目がスタート。

過酷なツアーで喉が荒れまくっているプラント。冒頭の”Train Kept A Rollin'”でかなり声がひっくり返ってますが、”I Can't Quit You Babe”以降は持ち直します。ハイトーンが伸び辛い代わりにパワーと情熱で乗り切っている感じ。

演奏中、ギターのシールドの接続が悪かったのか、ギギギとノイズが入っている箇所が見受けられるのと、アンプが時折会場の警備員の通信を拾ってしまっているのがたまにキズ。”I Can't Quit You”での静かな部分や、”Dazed”のボウイング、”How Many More Times”のリフ中などで聞かれます。オーディエンス録音だと目立たないのですが、サウンドボードだと時折耳触りに。

”I Can't Quit You Babe”は歌詞の2回し目で何かあったのか、プラントがしばらく歌わない部分があり、スローブルースな展開に聴こえて面白い。ソロでのペイジのギターワークは目にもとまらぬスピード。

ファーストアルバム(1月に発売)の曲だと紹介される"Dazed And Confused"に歓声が上がることから、
既にツェッペリンの認知度はかなり高かった事が伺えます。15分に伸びた演奏でも微塵もスキがない、
引き締まった演奏を聴かせてくれます。この曲からボーナムが珍しくカウベルを鳴らし始めます。

"Dazed"終了後、観客に「アツくない?疲れて寝ちゃってないのが凄いな。」と声をかけるプラント。
自身も素肌にベスト一丁で夏モード全開です。笑

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Screen Shot ”You Shook Me”はウィリー・ディクソン作詞でマディー・ウォーターズが歌った代表曲の一つ。
プラントのハーモニカも自身溢れるプレイで、ペイジのギターは叫びに叫んでいます。

大作”How Many More Times”は20分を超える奔放な展開。
ボーナムは一層カウベルを多用し、プラントの曲間のアドリブもアイデアに満ち溢れています。クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの"Suzy Q"が出たかと思えば"The Hunter"の前には"Whole Lotta Love"のリフが登場、通常はシメになる"The Lemon Song"の後もサニー・ボーイ・ウィリアムソンの"Eyesight To The Blind"を繋げ、プラントは"Bye bye babe!"と挨拶しながらハウリン・ウルフの"Shake For Me"をブチかます。

豪快なメドレーで時間一杯かと思ったらアンコールをせざるを得ない盛り上がりだったのか、MCの見送りも終わらない内にバンドはステージ戻り、ジョンジ―のベースソロを挟んだ超速”Communication Breakdown”で終了。



これで過酷なツアーをひとまず終えたバンドはセカンドアルバムの発売とツアーの前にしばしの休息に入りますが、
1ヶ月後にはオフィシャル発売されたオランピア公演を含む短い欧州公演を経て、再びアメリカの大地を踏むことになります。これ以降のツアーではハードロックの雄としてのツェッペリンが形になり始め、どんどん進化を遂げていくことになりますが、69年の夏という短い間での中身の濃いツアーを象徴する、荒々しさとエネルギーに満ちた演奏を見事に捉えたからこそ、この公演は名演、名盤と呼ばれ続けているのではないでしょうか。




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【ブートレグ・音源】

SBD:サウンドボード
AUD:オーディエンス

この公演は以下の3ソースの存在が確認されています。

・サウンドボード録音(SBD
・あまり良質ではないオーディエンス録音(AUD1
・非常に良好なオーディエンス録音(AUD2


初めに音質最高のSBD音源が大きく広まったために(昔LPでAUD1を収録したブートのリリースはあったようですが)、これだけで他のソースは要らないと言えるくらい認知度が高く、”Dazed And Confused””How Many More Times”にカットはあるものの、ほとんどのブートはこのSBD音源をメインに使っています。このため迫力のベースラインが大きく捉えられている良好ソースであるAUD2ソースもSBD音源のカットを補填することくらいにしか使われていません。

※SBD音源は”Dazed And Confused”の11分2秒、”How Many More Times”の8分13秒付近にそれぞれ約50秒ほどのカットがあります(Oh Boy盤参照)。



1・発売順と歴史

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Oh Boy盤"Don't Mess With Texas"のディスクとジャケット。Train Kept A Rollin'がSweet Babyに。How Many More Timesがメドレー部分(Bye Bye Baby)と2つに分けられています。


SBD音源は90年代前半、Whoopy Catレーベルより"Plays Pure Blues"として発売され陽の目を見ています。

同フェスティバルに出演した他のアーティストたちのブートは全てルクセンブルクのOh Boy(Disc De Luxe)レーベルが真っ先に発売したのに、何故かツェッペリンだけがWhoopy Catから先に発売されています。とあるブログ(削除されてしまいました)に書かれていた内容を信じるのであれば、ツェッペリン、またはテキサス・ポップ全体を収録したテープはWhoopy Catが"Plays Pure Blues"をブート化した後、Oh Boyによって買い取られたようです。Oh Boy盤は内容が同一でジャケとディスクだけ異なる"Texas International Pop Festival""Don't Mess With Texas"の2種類が発売されています。

いずれにせよ、Whoopy Cat盤とOh Boy盤の両盤は最初期のリリースでありながら恐らく既にマスターテープからの収録となったためか、幾多のリリースが乱立する現在でも手に入れるものとして申し分ない内容となっています。

その後Taranturaより良好オーディエンス録音(AUD2)のテープを収録した"Plays Pure Bob"が発売されますが、こちらもベースが大きすぎる感じはあるものの、69年のオーディエンス録音としてはトップレベルの音質を誇るもの。冒頭のチューニング他、SBD録音でカットがある部分も含め、より長く収録されているため、ファンはSBD+AUD2の完全収録盤を待つばかりでした。

その完全収録盤を最初にリリースしたのはEmpress Valleyレーベル。SBD音源をメインに欠落部をAUD2で補てんしたディスク1と、その逆でAUD2録音をメインに収録したディスク2と合わせた2枚組の"The Only Way To Fly"を発売します。イコライジングや音像を若干中央に寄せてはいるものの、完全収録盤として未だに君臨し続けている模様。その後新しく"Texas International Pop Festival"というタイトルで、フェスのプログラムレプリカのついたDVD-AudioとCDのセットもリリースしています。

その後もこの公演は現在に至るまで姿かたちを変えてリリースされ続けています。近年のリリースで印象的だったのはEVと同じく完全収録盤のGodfather Records盤"Texas Blues"(デジタルノイズが目立つとのこと)、音質が劣るAUD1ソースだけを使ったTarantura2000盤"Eyes Big Crowd"、そして3つの音源をそれぞれソースごとに単体で収録したTCOLZの"Texas International Pop Festival Definitive Edition"(初収録との触れ込みだった第3のオーディエンス録音はAUD1の劣化版だったようです)辺りでしょうか。

ここら辺までが割と有名なリリースですが、実はあまり注目されていないもので2010年に発売されたNeverland(Wendy系?)盤"Texas International Pop Festival 1969 collector's edition"があります。

フェスに出演した他のアーティストの演奏とセットになった5枚組のブート。ツェッペリンはOh Boy盤を所有していたので何を今さら、と思っていましたが聴いてびっくり。SBD音源を収録していることに間違いはないのですが、他のどのブートとも異なる音質。ヒスノイズが若干目立つものの、とても柔かい、ナチュラルな印象を受ける音で、Oh BoyやWhoopy Cat盤がイコライジング過多に聴こえてしまうほど。おまけにサウンドボードの欠落部は"Plays Pure Bob"の良好AUD2で補填してあるという優れもの。

既に持っている音源なだけに特に期待はしていなかった分、余計に衝撃でした。ナチュラルな音質で完全収録であること店では現状ベストではないでしょうか。元々の音質が良いものなので、ブート間で優劣をつけるほどではないと思いますが、音のナチュラル志向な方や完全収録盤が欲しい方にはオススメです。B・B・キングやジャニス、サンタナなど他のアーティストの演奏も聴けることだし。

比較用にOh Boy盤とNeverland盤の音源を載せておきます。







2・収録ソース別ブートレグ画像

WC-001.jpgダウンロードLS-001.jpg
SBD音源:Whoopy Cat、Oh Boy(別ジャケ)、LSD
TA-083.jpgT2-052.jpg
AUD音源:Tarantura(AUD2)、Tarantura2000(AUD1)
EV-121.jpgzep_texaxevdvda.jpg
gr400.jpgimg.jpg
SBD+AUD2:Empress Valley、Empress Valley (CD&DVD-Audio)、Godfather Records、Neverland
TC-010.jpg
全ソースそれぞれ単体収録:TCOLZ




TexasInternationalPopFestival1969.jpg


【参考文献】

(日)ブート音源はここで聴け!!Black Beauty。
http://starship.jpn.ph/zeppelin/beauty/

(英)ブートレグのタイトルごとの簡単な比較をしているBootLedZ.com。
http://bootledz.com/comparisons/6871.htm

(英)フェスについての本。個人でごく少部数のみ発刊した後、ネットに誰でも自由に読めるようアップされたようです。著者はイベントに直接参加した方ではないのですが、当時の新聞など参考資料を多く当たっており、大変参考になる内容。
タイトルは"Son Of Bethel: The 1969 Texas International Pop Festival"(Bethel:べセルとはウッドストックの開催地の名称)
http://www.watermelon-kid.com/history/dallas/features/sonbeth/SixtiesDallas-sonbeth0.htm

(英)テキサス・ポップの録音がステージ前の取材陣エリアで行われたという記述と、その録音テープをOh Boyに供給するために購入したという人物のコメントが見られます。※削除されました。
http://musictravellerstwo.blogspot.jp/2008/11/led-zeppelin-1969-08-31-texas.html

(英)Collector's Music Reviewsより。Godfather盤"Texas Blues"のレビュー。
http://www.collectorsmusicreviews.com/led-zeppelin/led-zeppelin-texas-blues-godfather-records-gr400/

(英)Collector's Music Reviewsより。Empress Valley盤DVD-Audio"Texas International Pop Festival"レビュー。
http://www.collectorsmusicreviews.com/empress-valley-label/led-zeppelin-texas-international-pop-festival-empress-valley-evsdvd-a-004-evsd-439/

(英)Collector's Music Reviewsより。Tarantura2000盤"Eyes Big Crowd"のレビュー。
http://www.collectorsmusicreviews.com/led-zeppelin/led-zeppelin-eyes-the-crowd-tarantura-tcd-88/

(英)Collector's Music Reviewsより。TCOLZ盤"Texas International Pop Festival Definitive Edition"のレビュー。
http://www.collectorsmusicreviews.com/led-zeppelin/led-zeppelin-texas-international-pop-festival-definitive-edition-tcolz-053054055056/





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